医学部生izumoの日常

とある医学部生が勉強から日常まで色々つづります

親知らず抜歯追憶~入院編~

皆さん、本当に長い間空いてしまいました…ごめんなさい💦

前期の授業はオールオンラインで、実家でぬくぬく生活していたはずなのに、全くブログを更新できませんでした…

忙しくないはずなのに、なぜかその時々では忙しく、暇なときがあってもブログを書こうという気にはならず…

今に至ってしまいました…もう夏休みに入っています(..)

 

そんなわけで弁解はこのくらいにして、気を取り直していきますよ笑

 

今回は、初めての生活編ということで、 親知らずの抜歯 についてお話ししていこうと思います!

これ実はとてもほやほやの話題で、最近経験したので忘れないうちに記録しておこうと思ったわけです。

親知らずに悩んでいる方などのお役に立てれば幸いです(*^^*)

 

 

 

まず、親知らずを抜くといっても、親知らずが歯茎の外にでている場合と、歯茎に親知らずが埋まってしまっている場合とでは、かなり違いがあると思います。

前者の場合は、場合によりけりだとは思いますが、必ずしも入院で抜くということはないはずです。実際私が矯正治療のために、健康な外に出ている歯を2本抜いたときは、普通に外来で行って一瞬で終わりました。(といっても、事後は痛かったですよ笑)

一方後者では、歯茎を切開してあごの骨を削らないといけない場合があります。それが今回の私でした。

その際、通いで抜くか一泊入院で抜くかを選べましたが、通いの場合は抜くために何回も病院に行かなければならないと説明され、即入院を選びました。

 

 

そんなわけで決まった抜歯入院ですが、入院前はそれはそれは不安で怖かったです笑

私は、 静脈内鎮静法 というやり方で下の歯2本を抜いてもらったのですが、全身麻酔ではないのでぼーっとしているうちに終わると説明されても、やはり不安でした。解けたらどうなるのかなとか、どこまでぼーっとするのかなとか、色々考えてしまいました(;_;

 

それから、先ほど書いた歯茎を切開してあごの骨を削るというパワーワード

抜歯のために初めて病院に行ったとき、女医さんに何でもない顔でさらっと説明されたのですが、”もう一回良いですか”と聞きたくなるところでした。

怖いですよね。ますます不安が募ります。

 

 

 

しかしそんな不安も忘れた頃に、入院日はやってくるのです…

将来働くであろう現場で患者側を経験できるのは良い機会だと思い、ポジティブさも忘れず、病院へと向かいました。

PCR検査や書類の手続きなどを終え、とうとう病床へ。ベッドで横になっていましたが、ポジティブさはどこへやら、何分どんどん緊張が増していくので困りました。

まず一回目呼ばれるのは、まだ本番ではありません。点滴の針を左手の静脈にぶっさされるだけです。針を刺した瞬間だけ注射のような痛みがありますが、それからは痛みはありません。

病床に帰ってきてから、14時45分くらいに呼ばれるのが運命の合図と心得て、待機していました。

 

ドキドキ。今何時かな。大丈夫、まだ一時間はある。

 

そんな風に思っていました。看護師さんが来てこう言う前までは。

 

「○○さん、午後ニ件目の手術の予定が一件目になりまして今から手術です~(*‘ω‘ *)」

 

看護師さん!!え、看護師さん、私、心の準備が…と思いましたが、「ごめんね、心の準備できていないよね(;´∀`)」と私の心を読んだように優しく話してくれた看護師さんのおかげで、決心できました。

 

観念して、点滴を引きながら手術する場所へ。その間も看護師さんは、緊張するよねなど優しく話しかけてきてくれて、とても心強かったです(;_;

 

拍子抜けしたのは、がちがちの手術室での手術を予想していたのが、外来を診察する場所での手術だったということ。しかしこれは時と場合によるようです。

 

 

 

 

手術する台に乗ってからはもうされるがままでした。

うがいをしたあと、緊張してるね(笑)とさらっと言われました。そりゃもう。

裏では、何だか色々器具を準備しているみたいです。

そのあと、酸素濃度を測るよと言われ、黒いクリップのようなものを人差し指にはめられます。

ピッピッピッという、よく医療ドラマなどで聞く音が聞こえてきました。私の心拍数でしょうか。早くて恥ずかしいです💦

そしていよいよ点滴から鎮静薬が入れられます。

急に眠くなったりするのかなと思いきや、私の場合はそうでもありませんでした。

いつ眠くなるのかな。そんな風にずっと思っていました。

薬のおかげで痛くも痒くもありませんが、音だけは鮮明に聞こえます。糸を使う音だったり金具を操作する音…

歯を取り出す瞬間は分かりませんでしたが、右側から左側の歯に移動したのは分かりました。

そんな風に、音から判断して今何の作業してるかな等と考えているうちに、

終わりましたよ~

という声が聞こえました。

 

 

 

 

本当にあっという間に感じましたが、実際は処置に一時間弱かかっていたこと、手術した台から降りる際に車いすがないとふらふらして上手に立って歩けなかったことから、薬の効いている自分を実感しました。手術した場所で流れていたはずの音楽も、今思えば術中全く聞こえませんでした。

また、同じ日に同じ手術をして色々お話した同じ病室の女性の方は、術中夢を見たとおっしゃっていたので、どのように感じるかは本当に人それぞれなのだと思います。

 

 

 

車いすで病床についてから、翌日の朝ごはんまで、ご飯は食べられません。(だから点滴をしているというわけです)

術直後は、ガーゼを口に加えていますし、薬がまだ効いているので痛みは全くありませんでしたが、唇に強いしびれが…

とはいえ、こんなものかという感じで、ガーゼを外した後も出血はなく、割といけるななどと思っていました。しかし、唇のしびれが取れてくるとともにじわじわと襲ってきたのは痛みでした。

耐えられないほど強い激しい痛みというわけでは決してなく、鈍痛という感じでした。本当にこの言葉がぴったりです笑

 

 

その後、痛みを我慢しすぎるなと言われていたことをいいことに、唇のしびれが完全にとれて痛みがいよいよ本格化してきたと同時に、即看護師さんに痛み止めを頼みました(;´∀`)

 

 

その後、痛み止めが効いてくるとだいぶ楽になります。しかし、当たり前ですが痛み止めが切れてくるとまた痛くなってきます。実はこの繰り返しなんです…

厄介なのは、一回痛み止めを飲んでから次に飲むまで、最低6時間はあけなければいけないということ。

このせいで、夜0時前1~2時間が辛く、いつも寝れないときにきく音フェチの動画なんかを聞いたりして気を紛らわしていました💦

そのおかげでふっと眠りに落ちたはずなのですが、看護師さんが夜の闇に救世主のように現れたときはぱっと目が覚め、即痛み止めをお願いしていました…(;´∀`)

 

 

あとあと、これはあまり抜歯のお話には関係ないのですが、患部以外に私はなぜか点滴の針が刺されているところもかなり痛くて…

看護師さんが持ってきて下さった湯たんぽや、点滴からの抗生剤の投与でだいぶ楽にななったので良かったのですが。静脈が見えにくいとかで、腕ではなく手の甲に点滴針を刺していたからなのでしょうか…

まあこれも思い出です(^^)

 

 

 

そんなこんなで超えた最初の夜。痛み止めがあれば、全然寝られることが分かりました。寝られない程痛いのかと思っていたので安心しました。

 

 

もっと辛いイベントがあるのはこれからとはつゆ知らず…

 

 

 

翌朝起床して、朝ごはんを食べる前に我慢できず看護師さんに痛み止めを注文笑

そしてその後の朝ごはん。食欲はあったのですが、面白いほどに口が開かない!痛くて口が全く開かないうえに、噛めないのです。

 

それでもなんとかご飯を食べきり、レントゲンやら診察やらを受け無事退院。

「痛みも腫れも明日がピークですからね、そこから徐々にひいていきますよ。」

 

お医者さんのこの言葉を胸に刻み、食パンマンの顔で炎天下の中、病院を後にしたのでした…

 

 

                              入院編・完・